ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

「市民のための環境公開講座」を受講し『気候変動』について学んだこと

この記事をシェアする

f:id:Cozy28:20200910235542j:plain

 

私は近頃、エコな生活に大変な関心があります。

サスティナブル、プラスチックフリー、ゼロウェイスト、エシカル消費、フェアトレード。

どこかで耳にしていた言葉ですが、自分が何かできていたわけではなく、ごく最近勉強を始め生活に取り入れています。

そんなある日、Twitterのタイムラインで「市民のための環境公開講座」という無料のオンライン講座があることを知りました。

 

 

市民のための環境公開講座

「市民のための環境公開講座」は、(公財)SOMPO環境財団、損保ジャパン、(公社)日本環境教育フォーラム(JEEF)の3者が協働で開催する、1993年に開講した歴史ある環境講座です。

 

後援:環境省・文部科学省・東京都・新宿区・経団連・日本環境教育学会

オンライン 環境講座:無料 | 市民のための環境公開講座 2020

 

今年が28回目、昨年までは会場での講演会だったそうですが、今年はオンラインでの開催。

リアルタイムで観られなくても、登録さえしておけば後日録画を観ることができます。

そしてこれが全て無料です。

専門家の話を聞いてみたい、そこら中から仕入れたバラバラな情報を整理したい、と思っていた私には、願ってもない好機だと思いました。

今後の講座についてもこちらから申し込みができます。

オンライン 環境講座:無料 | 市民のための環境公開講座 2020

 

全9回コースの第一回「気候危機・コロナ危機と社会の大転換」は、良い意味で裏切られるような、考え方がガラリと変わる内容でした。

情報整理のためにもまとめてみましたので、私のようなエコ初心者の方に観ていただければ幸いです。

というか、私の書いた文章は読まなくていいので、エコや環境問題に関心のある方は、ぜひブログ中に貼り付けたYou Tubeを観たり、環境講座に申し込んでもらえれば嬉しいです。

 

第一回講座「気候危機・コロナ危機と社会の大転換」について

テーマは、気候変動=温暖化対策について。

よく言われているのが以下のようなことです。

  • 公共交通機関を利用する
  • グリーンカーテンを用いる
  • 冷暖房は冷やしすぎ、暖めすぎ、つけっ放しをしない

身近なことから意識するのはもちろん大切なことです。

しかし今回のお話は、そのような「エコな生活のすすめ」ではなく、「社会のシステムを変えるための声を上げるにはどうするか」という内容に私は捉えました。

 

そんな前向きなお話をしてくださった講師は、国立環境研究所 地球環境研究センター 副センター長の江守正多さん。

受講の翌日、私は江守さんのYou Tubeも拝見しました。

中高生向けの動画で、公開講座を少し易しくした内容です。

(長めの動画なので2倍速がおすすめ。もしくは20分圧縮版もありました。)

 


【ともだちに話したくなる!地球温暖化のリアル】第1回 地球温暖化のウソ?ホント?

 


【ともだちに話したくなる!地球温暖化のリアル】第2回 温暖化ってヤバいの?

 


【ともだちに話したくなる!地球温暖化のリアル】第3回 じゃあ、どうしたらいいの?

 

江守正多さんのお話を聞くと分かること

  • 温暖化の何が悪いのか?
  • 今の地球はギリギリな危機的状況である。
  • 何の対策もしなかったら地球はどうなってしまうのか?
  • 温暖化を止めるためにはCO2排出実質ゼロが必須。
  • CO2排出ゼロのためには「化石燃料文明」を卒業し「再生可能エネルギー」に変えるしかない!
  • そのために私たちがすべきこと。

様々なデータや研究成果を元に、上記の内容を詳しくお話ししてくださいます。

恥ずかしながら、私は地球温暖化について幼稚な知識しか持ち合わせていませんでしたが、今はかなり理解が深まり危機感や使命感も感じています。

 

講座の中で印象に残った言葉 

2050年の天気予報

もし何の対策もしなかったら、このまま地球の温度が上がり続けて2050年にはとんでもない異常気象になってしまう、という驚愕のシュミレーション天気予報。

ここ数年の日本も、異常気象だと認めざるを得ないような恐怖がありますよね。

 


世界気象機関(WMO):2050年の天気予報(NHK)

 

化石燃料文明の卒業

化石燃料の枯渇を心配し、「資源は有限だから無駄に使ったらなくなってしまう」と叫ばれていた時代があります。

私が小学生の頃は、確かにそう習いました。

でも今は、CO2を排出する化石燃料時代を卒業し、残っていても使わない時代へ突入する必要がある、というお話です。

「石器時代が終わったのは石がなくなったからではない」という言葉の通り、風力・水力・太陽光発電等の「再生可能エネルギー時代」へ、社会の大転換を起こす必要があります。

  

脱CO2をした暁には日本は「風力のサウジアラビア」になれる⁉ 

今は化石燃料を輸入している我が国は、再生可能エネルギーが一般的になればエネルギーを自国で賄える「勝組」になれるかもしれないそうです。

また、洋上風力と相性が良く、再エネ100%も夢ではないとのこと。

 

f:id:Cozy28:20200910231956j:plain

 

脱CO2は前向きなアップデート

ある調査で、他国は「CO2対策をすればするほど世の中が良くなる」と考えている人の割合が大多数なのに対し、日本は真逆でほとんどの人が「負担意識」を持っているという結果が出たそうです。

環境を守るためのエコな生活に付き纏う、不便・我慢・忍耐などのイメージ。

でも、少しエコな生活をしたくらいではもう間に合わないので、エネルギーの使い方をアップデートしなければ、というお話でした。

「卒エコ」という言葉も使われていて、妙に納得。

せっかく始めたエコな生活は私にとって快適でもあるので続けますが、違う方向へも行動しなければいけないのだと、ハッとしました。

 

The 3.5% rule

人類の歴史の中で、国民の3.5%以上が参加する非暴力の抗議運動が起きれば必ず変化がもたらされてきた、という説があります。

 

www.bbc.com

 

なので、既に環境問題に関心がある人は、ちょっとエコな生活を送るだけでなく、システムの変化を起こす人を増やす必要があるとお話されていました。

社会の大転換に一歩前に近づけそうな、パワーワードです。

 

3.5%の仲間を作るのに私がしていくこと

江守さんは、私たちがすべき3つのことを教えてくださいました。

  1. 関心を持ち、情報収集をし、発信する
  2. 地球温暖化問題に立ち向かう企業・自治体・政治家を応援する
  3. 日々のエコ活動を、社会を変えるメッセージにつなげる

これを踏まえ、まず誰かに届けと思いを込めて、自分のブログに書いてみました。

そして、私には何かを開発できる能力や知識はないので、再エネを実現できる人や企業を見つけて応援します。

アンテナを高くして、3.5%の仲間を作る近道を見つけます。

これらの行動への責任と意思表示として、エコな暮らしを心がけます。

 

江守さんのお話で一番心に響いたのは、「自分以外の人がどうなるかを考えて」というメッセージです。

発展途上国の人々、子どもたちやこれから生まれてくる赤ちゃん、動物や海の生き物。

温暖化はあと30年でなんとかしないといけない問題です。

すぐそこまで来ている未来のことで、自分たちには関係ないとは言えません。

 

私は2019年のオーストラリア森林火災で、火事で家を失くし悲しむ同僚を近くで見たり、焼けてしまったコアラのニュースを見て、胸を痛め同時に感じた恐怖は忘れません。

 

f:id:Cozy28:20200910230949j:plain

森林火災が一番酷かった12月のある日、現場からは遠く離れたシドニーも、口と鼻を覆わずには外にいられないほどの煙に包まれました。私はこの日、仕事中に鼻血が出て30分ほど止まらなくなりました。

 

おわりに

私は、江守さんのお話を聞いて、ディズニー映画「モンスターズ・インク」を思い出しました。

モンスターシティーのエネルギー源は子どもたちの悲鳴からできており、モンスターたちも大変な思いをして子どもを怖がらせてエネルギーを稼ぎにいきます。

物語の最後には研究開発により、子どもたちの笑い声なら10分の1の労力でエネルギーになることが分かり「社会の大転換」が起きた、というストーリー。

ゆるい結びになってしまいますが、このような大転換が起きて皆が笑って暮らせる未来を信じ、私がすべきことをしていきます。

どなたかの心に届くことを切に願っています。 

 

※何か間違った情報があれば教えてください。