ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

デ ボルトリ ディーン ボトリティス セミヨン 2017*オーストラリアのディケム!?【ワイン日記】

この記事をシェアする

デザートワイン、よく飲まれますか?

私は夜更けにだらだらしながら飲むのが大好きです。

オーストラリア産有名デザートワイン「ノーブル・ワン」のセカンドワイン「デ ボルトリ ディーン ボトリティス セミヨン」を飲みました。

なんとこのノーブル・ワンは、「オーストラリアのディケム」と称されているそうです。

 

オーストラリアのシャトーディケムとは何事だろうか?

シャトーディケムは、フランス・ボルドー地方ソーテルヌ地区のワインで、貴腐ワインの最高峰と言われています。

ワインラヴァ―なら一度は飲んでみたい憧れワイン。

それゆえに価格もなかなかのもの。

 

 ↓ ENOTECAで税込60,500円 ↓ 

 

そして、オーストラリアのワインメーカー「デ ボルトリ」の造るノーブル・ワンという貴腐ワインが「オーストラリアのディケム」と讃えられています。

40年ほど前に登場したノーブル・ワンは、数々のコンクールで賞を獲得し、ワイン評論家からも称賛の嵐。

今回飲んだワインはノーブル・ワンのセカンドラベルであり、要するに「オーストラリアのシャトーディケムのセカンドワイン」と理屈的にはなるはず。

もしこんな高級ワインが十何分の一の価格で飲めるならば、そんな嬉しいことはありません。

 

貴腐ワインとは?

貴腐ブドウを原料とした極甘口のワイン。

貴腐菌(ボトリティス・シネレア菌)というカビの一種がブドウの果皮に付着し、果皮に穴があいてブドウの水分が蒸発し、収穫時には糖分が凝縮された「貴腐ブドウ」が出来上がります。

[参考HP] 貴腐ワインってどんなワイン? | エノテカ - ワインの読み物

 

De Bortoli Deen Botrytis Semillon 2017

f:id:Cozy28:20200625145236j:plain

飲み終えた後の瓶しかない恥ずかしさ

 

産地

ニューサウスウェールズ州

リヴェリナ

品種 セミヨン
生産年 2017
タイプ 濃密な甘口
価格 約17AUD

 

ハチミツ、桃の缶詰め、アールグレイティーの香り。

口の中にトロリと甘さが広がると、一瞬にして笑顔になりました。

濃密な甘さを感じつつも、酸も豊かで甘酸っぱい爽やかさもあります。

貴腐ワイン特有の複雑味は控えめですが、軽やかで優しく、親しみやすさがとっても好きです。

もっと熟成したらどうなるのかも気になります。

ラベルには「レモンタルト、フルーツ、チーズとご一緒に」と書かれています。

デザートと合わせるならば、チョコレート系ではなく洋ナシタルト、パッションフルーツのパブロバなど、フルーツ系で重すぎないものが合いそう。

 

私は、頻繁に仕込んでいる「りんごのコンポート」と合わせて飲んでみました。

パーフェクトです。

そしてコンポートを食べ終えてしまった後は、グミーベア食べながら飲みました。

もうしません。

(せっせとりんごのコンポート作ってます⇒オーストラリア原産のリンゴ グラニースミスとピンクレディー 丸かじりだけでない美味しい食べ方)

 

f:id:Cozy28:20200625142710j:plain

 

De Bortoli デ ボルトリはオーストラリア最大級の家族経営ワイナリー

↑ このリヴェリナ地区に貴腐菌の繁殖しやすい専用畑があるそう

 

[ワイナリーHP] De Bortoli Wines

[日本正規インポーターHP] Farmstone ファームストン

 

1924年、北イタリアから移民としてやって来たヴィットリオ・デ・ボルトリによって設立。

2代目ディーン・デ・ボルトリの時代にビジネスが拡張され、1982年に3代目のダレンがセミヨン種で造った貴腐ワイン「ノーブル・ワン」が大成功。

 

と書くと数行で終わってしまうのですが、ワイナリーのホームページにはデ ボルトリファミリー11人とその関係者、一人一人の紹介文やワイン造りの功績が書かれており、本当に興味深かったです。

簡単に紹介します。

 

水槽(!)で暮らしながら他の農場で働き、野菜畑で自給自足しながら貯めた全財産をかけてワイナリーを立ち上げたヴィットリアさん。

妻のジュゼッピナさんは、ヴィットリアさんと離れて数年間フランスで働き語学を学びながらお金を貯め、後にオーストラリアで再会した時にはフランス語のワイン醸造書を翻訳して夫のワイン造りを支えました。

ワイン畑の機械に魅了された少年時代を経て、テクノロジーをもってワイナリーを拡大した2代目ディーンさん。(機械化の中で父・ヴィットリアさんと揉めたこともあったそう)

何度も試行錯誤しながら父・ディーンさんと共に、誰も想像できなかった「オーストラリアのボトリティス セミヨン」を大成功に導いた野心家の3代目ダレンさん。

 

f:id:Cozy28:20200625142852j:plain

↑ 2代目の名を冠したワイン。ブドウ畑で作業するこのイラストはきっとディーンさんですね。

 

こんなに美味しいワインを届けてくれて、本当にありがとうございます。

最近ワインを飲み、ワインについて調べているとその一本の背景にある壮大なドラマに泣いてしまいそうになります。

手造りにこだわり機械化を拒む先代の気持ちも分かりますが、2代目・3代目の革新と挑戦がなければこのような素敵なワインがたくさんの人のもとへ届くことはなかったでしょう。

 

こんなに美味しくて笑顔になれるワインが手の届く価格で楽しめる事、本当に幸せなことです。

シャトーディケムと肩を並べなくても、十分魅力的な別次元のワインだと思いました。

もっと気楽に、甘美なデザートワインの魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

私は日本に帰ったらケース買いして熟成させてみようと思っています。

 

 ↓ 「ノーブル・ワン」は3000円代 ↓  

 

 ↓ セカンドラベル「デ ボルトリ ディーン ボトリティス セミヨン」は1000円代 ↓